「しあわせな日々」より

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いつも気に入った傘を探していた。

できれば雨に降られたくはないが、
滅入らないように明るくて美しい傘を差そう。
雨が降り出しそうな時には
持ち歩いても重過ぎず、持っていることが
嬉しく楽しくなるものを。


必要に迫られ
わざと気に入らない傘を買うーー。
どんな雨が降ろうが平気。
できれは一瞬でダメになるほどの
突風よ 吹いてちょーだい。
こんな傘なら何が起ころうが構いはしない。
向い風、結構。
気に入らない傘に
八つ当たりしたい放題。


大事にモノを使う。
大切にする。

逆行する気持ち。
雨の日への恨みは根が深い。


気に入った傘を修理に出し
戻ってくるまでの間に合わせとして
「気に入らない」傘を買う。
早く雨が降らないかな。
この傘を差してやる。
一回で壊れてもいい。
早く雨が降らないかな。


大雨の中、へらへら笑いながら
傘を持って暴れている婆ぁを見かけたら
御注意ください。
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# by next-d | 2007-03-15 21:47 | こう見えて | Comments(2)

「春の嵐」劇場


明け方から激しく雨が降っていて、
午前中には止むようなこと天気予報では言っていたが、
嫌な予感は的中。
ドアを開けて、外に出た時から雨はいよいよ激しく、
風はますます強く、寒さも沁みます。
でもしようがない。
北風に向かって傘をすぼめつつ歩き出す。
冷たい雨が容赦なく降りかかる。
ちゃんと差さないと、こりゃ駄目だ。と広げた傘が
突風に煽られ、バッキリ。
傘の骨

折れちゃった。


雨おんなの必需品。
片腕をもがれたようで

/// 

雨に打たれながら駅への道を急ぐ。
//花も嵐も踏み越えて//
歌っちゃいないけど、そういう気持ち。

ところが
一歩一歩、駅に近づくにつれて

一歩一歩、青い空が
空が切り拓かれていく。

駅に着くと
家を出た時のあの嵐は夢だったかと思うほどの快晴で

「春の嵐」の幕切れに 折れた傘一本ぶらさげて
。。したたるしずく 雨おんな。憮然。

・本日のラッキー
傘の修理はできるということ。

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# by next-d | 2007-03-11 22:58 | 日めくり | Comments(2)

見えないこと。


頻繁に使っている訳ではない。
ただ有って良かったと
思える瞬間があるので持っている携帯電話。

いよいよ寿命のようで、充電しても夜まで持たなくなってきた。
電話の寿命か。
自分の寿命か。
しかし買い換えとなるといろいろと煩わしい。

インターネットもメールもカメラも
お財布も音楽もsuicaも、それぞれに間に合っている。
老眼鏡なしで電話がかけられればそれでいい。といって
老人仕様のものだけは持ちたくない。
買い換えは簡単なようでいてこれがなかなか難しい。
困ったものだ。

婆ぁと思われたくない、か……。
ひとつ発見。
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# by next-d | 2007-03-07 23:17 | こう見えて | Comments(2)

月を確認する場所


角を曲がると大きな通りに出る。
その角を曲がる時、私は決まって天を見上げ
月の場所を確認している。
何故、角を曲がったそこでなのか、よく分からない。

そこには数年前まで家があった。
取り壊されて残った崩れた壁、その壁にもたれてポロロンと
月夜の下、ギターを抱えて座り込み、曲づくりをしていた男がいたっけ。
月の美しい夜。
彼の存在と影とそして奏でる音は、
あらかじめ用意された小道具のようだった。

風景に月ひとつ。 
持っているとしあわせな気持ち。
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# by next-d | 2007-03-04 20:06 | 日めくり | Comments(0)

ボケ二輪


ボケ二輪。
そういえばあれも確かにボケ二輪だった。

あのポンコツの自転車はもうないけれど。

不穏な音をたて景色をどんどん歪ませながら
車体自体はひどく軽いのに、どうしてこうかと思うほどの重い速度は
まるで分身の如く 老体だったボケ二輪。
その上、何段式の優れた機能がどれひとつ使えなかったボケ一輪。
ハンドル横のレバーは触れたら最後。ガクンと大きく揺れてペダルは空回り、
突然氷の上を滑るとか思えば、何の前触れもなく急斜面を昇れという
気まぐれなアメとムチに翻弄されて
騙し騙され何十年。

通り過ぎた場所に何があったか
誰も気づかない
ボケ二輪と私だけが知っていること。







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# by next-d | 2007-02-17 00:56 | 日めくり | Comments(4)

ボケ一輪。


一年前のボケはこんなでした。

気がつけば、ボケ一輪。
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# by next-d | 2007-02-11 18:58 | 日めくり | Comments(2)

奇妙な鳥シリーズ2

気持ち悪くてぞわぞわするけど
もう一回見てしまう。


またへんなものをみつけて
しまった。

これは
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# by next-d | 2007-02-10 15:41 | 事実は小説より | Comments(4)

土の中から

積もり積もった話が地層になっております。
そういう土の中に埋もれています。

樹を植える話ではありません。
どちらかといえば花を咲かせるほうの話。

一旦めくった半透明のぺらぺらを
もう一度拾い集め、しわをのばしてみると
あら、不思議。

晴れました。疑いは晴れ
(それって誤診ですかあ?
要は、命拾いしたのです。

時間は取り戻せないけれど
大きな時間が巻き戻った感じ。
ぬかよろこびではないでしょうね。
何度も念を押したので
きっと大丈夫です。

ではあれは一体何だったのか。。。

もう考えないことにして
この土の中、花を咲かせることに専念しましょ。
狂い咲きでも遅咲きでも咲かせてみましょ。
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# by next-d | 2007-02-05 23:43 | 日めくり | Comments(8)

溺愛の果て

新しい年
春の訪れを待ちわびて
光り輝く方向だけみつめて
夢見るように思い続けて

ひらひらと蝶のように
別の世界へ飛んでいった。

溺れるほどにあなたのことを愛していたあなたの家族のことを思う。

愛し過ぎたからじゃない。
蝶よ 花よ と育てたことに 何ひとつ罪はない。

だがそれを声に出して伝えることはできない。

差しのべた指に
震える蝶がこの指にしがみつくように止まった。

彼はほんとうの蝶になった。
のかもしれない。
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# by next-d | 2007-01-02 01:42 | 事実は小説より | Comments(0)

いわずもがな

悪しからず。
またのお越しをお待ちしております。
「しあわせな日々」より
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# by next-d | 2006-12-12 15:38 | 日めくり | Comments(16)