「しあわせな日々」より

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カテゴリ:事実は小説より( 3 )

あの子はどこに

ひとりの少女が立っていた。
ような気がしたのだが
その存在が確かだったかどうか
それがよくわからない。


6〜7歳くらいの
白っぽいガーゼのような
パジャマかもしれなくて
髪の毛はほとんどなく
無表情にどの方向でもなく
ぼんやり眺めるひっそりとした姿。

両親らしき人がお店を覗き込み、
開いているかどうか、入れるかどうかの
確認をしているようで

ここは病院の 外 ではある。
横断歩道を渡ってすぐ真ん前
古びたお食事処といった感じの
焼き魚に唐揚げ お子さまランチはない。
ここで家族と一緒に食事をすると
みんなのいい思い出に
なるのだろうか。

誰もそんなことは思っていない。

嬉しくも楽しくも ない
現在の状況に全く関心のない視線。

心ここに在らず

私は彼女にすれ違ったのか
彼女が私の中を通り抜けたのか
それがわからない。
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by next-d | 2007-07-31 00:06 | 事実は小説より | Comments(6)

奇妙な鳥シリーズ2

気持ち悪くてぞわぞわするけど
もう一回見てしまう。


またへんなものをみつけて
しまった。

これは
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by next-d | 2007-02-10 15:41 | 事実は小説より | Comments(4)

溺愛の果て

新しい年
春の訪れを待ちわびて
光り輝く方向だけみつめて
夢見るように思い続けて

ひらひらと蝶のように
別の世界へ飛んでいった。

溺れるほどにあなたのことを愛していたあなたの家族のことを思う。

愛し過ぎたからじゃない。
蝶よ 花よ と育てたことに 何ひとつ罪はない。

だがそれを声に出して伝えることはできない。

差しのべた指に
震える蝶がこの指にしがみつくように止まった。

彼はほんとうの蝶になった。
のかもしれない。
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by next-d | 2007-01-02 01:42 | 事実は小説より | Comments(0)