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「しあわせな日々」より

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切られてもまた


伸びるらしい。

樹の強さに 負けまいと

結構頑張ってみるが

なにもかも敵わない。

それでもね。

目をこらし
耳をすまして

手をのばす。
# by next-d | 2012-02-08 00:48 | 妄想の樹

メモリーいっぱい



目覚めようとするのだけれど 覚めてはいけなくて もがいている。
何故 目を覚ましてはいけないのかは分からないけれど、
そこにある 危険 をあらかじめ知っているから。手足をバタバタさせて
もう息を止める限界 どうしたらいいのか分からなくて焦って思わず口走った。

「私って どうやって保存するんだっけ」
って。

寝ぼけた頭で 自分自身に一体何を保存しようと思ったのか。
夢の記憶か これまでの思い出か
テキストなのか音声なのか画像なのか 

そんなにデジタルな人間だったとは。

それとも
人間臭い においを消そうとするからか

まだ消したくないものが このあたりには漂っている。
# by next-d | 2007-11-23 00:08 | こう見えて

金木犀に溺れる


誕生日と十五夜とキンモクセイは
私にとってほとんど同じ季節の意味合いで
どれもこれも 今年は逃したかと思っていたら

キンモクセイ はまだ咲いていなかった。


この建物の手をのばせば届くような場所にある大きな木は
それは見事なキンモクセイらしい。

窓という窓を全開にしてもらった。

部屋をいっぱいに満たし 未だ足りず
こぼれあふれ あふれ 廊下から階段へ
建物の中を金木犀の香りが通り抜けた。

ふるい木の階段をミシ ミシと音をたて
上がってくると
階上から香りの波が一気に押し寄せてきて
香りに目が回って溺れそうになったという。

なんだろう 愉快だ。
声を殺して笑った日。
# by next-d | 2007-10-16 00:20 | 日めくり

あの子はどこに

ひとりの少女が立っていた。
ような気がしたのだが
その存在が確かだったかどうか
それがよくわからない。


6〜7歳くらいの
白っぽいガーゼのような
パジャマかもしれなくて
髪の毛はほとんどなく
無表情にどの方向でもなく
ぼんやり眺めるひっそりとした姿。

両親らしき人がお店を覗き込み、
開いているかどうか、入れるかどうかの
確認をしているようで

ここは病院の 外 ではある。
横断歩道を渡ってすぐ真ん前
古びたお食事処といった感じの
焼き魚に唐揚げ お子さまランチはない。
ここで家族と一緒に食事をすると
みんなのいい思い出に
なるのだろうか。

誰もそんなことは思っていない。

嬉しくも楽しくも ない
現在の状況に全く関心のない視線。

心ここに在らず

私は彼女にすれ違ったのか
彼女が私の中を通り抜けたのか
それがわからない。
# by next-d | 2007-07-31 00:06 | 事実は小説より

雨が近づく

まだまだ。いえ そろそろ出番のようだ。
こういうことは じらしてもしようがない。
じらすなんて とんでもない。
じらさないで なんていいシャンソンがありましたねえ。

さて がんばって雨降らせ ませましょう。





/// 偉そうな。。。
# by next-d | 2007-06-26 00:04 | 日めくり